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アーカイブ 2022/02/20
 

レシピその410
黒胡椒の香草漬け〜自分の体と向き合う。〜


寒くなると体のあちこちが軋み、音色を奏でます。
これは冬の風物詩です。
私は特に腱の質が悪いと思われます。
膝、両手の親指の付け根、
いろいろな腱を痛めていますが、
筋肉がアシスタントとして働いてくれ、
通常の生活には支障をきたしていません。
寒さが神経と腱の関係に
どんな影響を及ぼしているかわかりませんが
急に動くと「パッキン」「ポッキン」。
その音が「ヨイショ」と動き始める私の
掛け声のお供になっています。
そしてニューエントリー音があります。
「カッキーン」と勇ましく鳴る金属音です。
これは手術をした膝から発する音で、
急に膝の位置を動かしたりするときに鳴ります。

自分自身でさえ驚くその音は、
もちろん周りの人にも驚きをあたえますが、
どうしてこの音が響き渡るのでしょうか。
勇しすぎます。
とりあえずこの多重奏がどこから来るのか
思わずその部分を外から触り、探って、
自分の体と向き合います。
そして、ゆっくりとゆっくりと
その部分を何回もなぜながら、
「長く使って来ているものね〜ご苦労様」
と言いながら労をねぎらいます。

こんなことをしていると
昔に見ていた光景を思い出します。
祖父や祖母も同じ様なことをしていました、
その時の姿と今の私が重なり、
一緒にしているという心象風景にも
なっている気がします。
私もそろそろその域に投入かと思うと
しみじみとした愛おしさをも伝わって来ます。

さて、今回は黒粒胡椒の香草漬けです。
普段のメニューに加えると
がらっと味わい深いものになります。
また材料を漬けるお料理に加えるなどして、
使い道がいろいろで重宝するものです。
お試しくださいませ。


黒胡椒の香草漬け

■材料

粒黒胡椒:90g
ニンニク:1欠片
塩:小さじ2
香草(ローズマリー、サルビア、タイム、
ローリエ、ハイビスカスティ):全て適量
ポートワイン、ブランディ、白ワイン:
割合1対1対1で、
すべての材料をビンに入れ材料が浸る分量
※甘くしたい時はポートワインを多くする
好みで柑橘系の皮:適量




■作り方

(1)ニンニクは皮と芯を取り除き、
すべての材料を入れて、
アルコール類を入れる。



(2)湯煎する。
10分ゆっくりと温める。



(3)フタをして20分煮沸する。



(4)3週間経った物。
網にあげる。



(5)小ビンにそのままの粒と
浸し液を入れて保存する。
こちらは丸ごと使いたい料理用。



(6)コーヒーミルに残った粒と
塩小さじ1を入れて細かくする。
粒がごく細かいものと
粗めのものの2種類つくる。



(7)ごく細かくしたもの。



(8)(7)より粗めにしたもの。



(9)2種類を混ぜ合わせる。



はい、出来上がりです。
ビンに詰めて保存しましょう。



馬肉の横隔膜をステーキにしました。
黒胡椒香草漬けをたっぷりかけました。
お楽しみ下さいませ。

Buon appetito!


 
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