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アーカイブ 2022/04/03
 

レシピその413
プナちゃんのフリタータ
〜転ばぬ先の‥‥。〜


毎日を注意深く丁重に過ごし、
自分を保っている母と違い、
私は自他とも認める粗忽者で
体じゅうにその代償跡があります。
今回、帰国したときも2回大転倒をしました。
一度は自転車で姪のところに
ミートソースを届ける途中に自転車ごと転倒。
鍋一杯に入っていた美味しいミートソースを
完食したのはコンクリートでした。
着ていたオフホワイトのコートは
香り高い赤の斑点模様ができました。
足の筋肉が弱まっていることも自覚せず、
自分の体の声にも耳を貸さず、
普通型自転車で飛び回り、
いつまでも私は茅ヶ崎っ子だという自負を持つ。
この転倒は思考回路の短絡さが
礎石になっているのでしょう。

二度目はミニバンタイプのタクシーに乗ったときです。
ドアの自動開閉には慣れてきましたので
それを開くまで待つことはできます。
しかし今回のように降りるとき、
足元に足置きが自動で出てきたのには
対処できませんでした。
びっくりしてつまずいて大転倒。
メガネを飛ばしました。
おまけに飛ばしたメガネに気が回らず、
その場に忘れました。

自転車で転倒したときは、
可愛いワンちゃんに見とれて
道路端のブロックを見逃してました。
ミラノで使っている道はつぎはぎのコンクリートで、
木の根っこが持ち上げっていてでこぼこしていまして、
そういう道では転ばないのに、
きれいに舗装されている茅ヶ崎の道では
障害物はないとの思い込みがなせる技です。
そしてタクシーで転倒したときは
始めてのことへの対処能力の欠乏です。

清水次郎長・森の石松のように、
これが私の持ち味だと開き直って、
そして笑いと少々の体の代償で
対処して行くしかないのでしょうか。
‥‥と言いながら、
兄がこの年齢用にサドルの位置に直しくれて、
義姉からは自転車のおばさん降りを教わりました。
よし! 適応能力もつけていこう!
とりあえず、なにかを乗り越えるには
まずは意識して、自覚することから始める。
幸いにも転んでもまだ起き上がる力はあるようです。
「転ぶ」を繰り返しながら今回も学びました。

さて、今回のメニューは
「プナちゃんのフリタータ」です。
プナちゃんはオーストリア人。
多量のジャガイモが入るところがお国柄ですね。
私はジャガイモが大好きなので
たっぷり入れますが、
ジャガイモや菊芋の分量を半分にすると
また違ったフリタータになります。
お好みの分量でお楽しみ下さいね。


プナちゃんのフリタータ

■材料(21×5cm型)

卵:8個
じゃがいも:200〜400g
菊芋:200〜400g
タマネギ:少々
グラーナチーズ:大さじ4
ミルク:100cc
EVOオイル:大さじ2
※他に器に薄く塗る分
塩、コショウ:適量

・グリーンソース

イタリアンパセリ:葉だけ一握り
EVOオイル:適量(好みの濃さ)
塩:少々




■作り方

(1)じゃがいもをゆでる。
オーブンを200度に温め始める。



(2)菊芋はよく洗い
皮ごと薄切りにして水にひたす。
タマネギはスライスにする。



(3)EVOオイルにタマネギを入れ
しんなりしたら菊芋を入れ、
仕上げてからグリーンソースをかけるので
塩コショウは薄味に仕上げる。



(4)ゆでたジャガイモの皮をむき
スライスにする。



(5)卵にミルク、グラーナチーズ、
塩コショウを入れてよくかき混ぜる。



(7)焼き型に卵液、菊芋、
ジャガイモを入れる。



(8)200度で20分くらい焼く。
※型のサイズで時間は調整して下さい。



(9)焼いている間に
グリーンソースを作りましょう。
イタリアンパセリをよく洗い
葉の部分だけを取りよく水気を切って置く。



(10)塩少々とEVOオイルを
少し入れながら
バーミキサーでソースを作る。



(11)焼き上がり。
※竹串をさして焼き具合を確認してください。



盛り付けましょう。
グリーンソースをかけていただきましょう。
おいもたっぷりを楽しみましょう。
Buon appetito.




■おまけ編

急いでいるときはこちらでどうぞ。
卵3個、グラーナチーズ大さじ2、
タマネギ少々、ジャガイモ4分の1、
菊芋ひとかけら、EVOオイル大さじ1、
塩コショウ適量。



・ジャガイモは皮を向いてサイコロ切、
菊芋とタマネギはスライスに。
・溶き卵にグラーナチーズを入れ
塩コショウで薄味仕上げにする。
・EVOオイルでタマネギを炒め
ジャガイモと菊芋を入れて炒める。
後はレシピ49のフリタータの要領で焼きます。


 
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