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アーカイブ 2022/08/28
 

レシピその423
夏野菜と鱈の冷製パスタ〜たのしい食事を。〜


帰国して半年ぶりに母と暮らすと
彼女の半年の変化に気がつきます。
食が細くなってきました。
盛り付けらた料理を切り分けながら、
「食べなくちゃいけない」と説得しますが
なかなか箸が重くて、私がすすめるたびに
機嫌が悪くなっていくのがわかります。
母は元来、料理好きです。
今でも私の料理の手伝いもしてくれます。
そこで新しいコンセプトを考えました。
みんなのために作る料理だけではなく
はじめから彼女用に作る。
そして自分が食べられると思う分量を
自分で決めて盛り付ける。
そんな「自分だけの食」にしようと思いました。
残すのが当たり前だった分量も
自分が決めた分量であれば
どうにか食べるようになりました。

もう一つのプラスしたことは
区切りをつけたことです。
甘いもの好きの母ですので
食後のドルチェを必ず用意して
ご飯の最後にたどり着けるようにしました。
馬の目の前のニンジンのようですが
ドルチェ好きの彼女は頑張ります。
そして、なによりも
会話をしながら食べることです。
料理の感想を聞いたりしたときは、
料理への再発見を繰り返します。
思えば彼女の食の原風景は
みんなで楽しい食卓を囲むことでした。
そんな原点を忘れていた私、
母の食べる分量ばかりに囚われていました。

何事にもいえることだとは思いますが
自分の思いを先立たせ、まず口に出し、
直接的に指摘することは
相手をかたくなにさせるばかりか
お互いの気持ちに亀裂が生じ兼ねません。
相手の想いに自分の想いを添わせること‥‥。
また母に一つ教訓をいただいた私です。

さて、今日のメニューは
野菜大好きの母の希望で作った冷製パスタです。
どうぞお楽しみ下さいね。


夏野菜と鱈の冷製パスタ

■材料(4〜5人分)

スパゲッティ:細いタイプ300〜350g
熟したトマト:4こ
ミニトマト:10〜15こ
夏野菜:ナス、ピーマン、カボチャ、
ゆでオクラ、ゆでブロッコリー、トウモロコシ
塩レモン:小1こ
にんにく:1欠片
レモン:1こ
黒オリーブ:好みの分量
鱈:2切
イタリアンパセリ:1枝
乾燥香草:少々
塩:適量
白ワイン:少々
EVOオイル:適量




☆下準備

・生野菜でももちろんですが、
前日、天気が良かったので
太陽に少しあてて
冷蔵庫に保管したものを使いました。



・生鱈に塩、乾燥香草をふり
冷蔵庫で休ませる。



・トマトは湯むきをする。
※お湯に30秒くらい浸け、
熱いうちに皮をむく。




・トマトを絞る。
汁は取っておく。
※汁はザルで濾して
トマトジュースのようにして飲めます。





■作り方

(1)絞ったトマトは細かく切る。
にんにくとイタリアンパセリは
一緒にみじん切りにする。



(2)塩レモンも細かく切る。



(3)(1)と(2)に
切ったトマトに入れて冷蔵庫で冷やす。



(4)ミニトマトは鱈用に数個スライスし、
後はパスタ用にざく切りにして
冷蔵庫で冷やす。



(5)アルミホイル、
クッキングペーパーの上に
鱈をのせトマトをのせて包む。



(6)グリルで焼き
最後にアルミホイルを開け、
表面をさっと焼き、
新しいアルミホイルに包み、
イタリアンパセリの微塵切りをのせて、
冷蔵庫で冷やす。



(7)とうもろこしは、
皮ごと5〜6分、
600wのレンジにかけて皮をむき
食べやすい大きさに切る。



(8)フライパンにEVOオイルを入れて
野菜を焼く。
カボチャもスライスして焼いて、
すべて冷蔵庫で冷やす。



(9)ゆでたパスタを冷水で冷やして
ソースとミニトマトを入れて
塩とEVOオイルを入れて塩梅をみる。



はい、お好きなように盛り付けて下さいね。
こちらは母作。
野菜を食べやすい大きさに切って盛り付けました。



こちらは私たち用。
鱈をトップにのせて
冷蔵庫にあったゆでたオクラとブロッコリーも
たっぷりのせました。
お好みでEVOオイルをかけて下さいね。



パスタも野菜も魚もいっぺんにとれる
冷製パスタどうぞお楽しみ下さいね。

Buon appetito!



▲おまけ。母97歳です。

 
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