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アーカイブ 2022/12/25
 

レシピその431
トルテッローニ カラーバランゾーネ
〜イタリアに帰国してまず食べたいもの。〜


よくみんなから
「イタリアに戻ったらまずなにが食べたい?」
と聞かれます。
以前の私は空港に着くなり
空港のバールでエスプレッソを。
そして帰りがけにピッツア屋さんに寄って
ピッツアを頬張りました。
ところが今回、私の胃が欲しがった物は
家庭的なコーヒー。
硬水で夫が入れてくれる
我が家の味のモカのコーヒーです。
そして、おりしもリエティから届いていた
パンと出来たてのオリーブオイル。
まさしく私が欲していたもの!
なんとも素朴で味わい深いものです。
そういえばバッバもミンマも
「パンとオイルさえあれば生きていける」
といっていました。
あの二人を家に流れる空気の中で思い出しながら
新鮮な青い香りのオリーブオイルが
染み込んだパンを噛みしめます。
噛みしめるほどに心の糧となる滋味が感じられ、
私が欲するものは、この素材のような二人と
こんな素朴な味わいだとあらためて痛感します。
「ただいま我が家」をまず感じる。
それが今の私なのでしょう。

さて、今回ご紹介するのは、
先日ボローニャの郊外に行ったときに出会った
トルテッローニです。
ほうれん草パスタでできた
緑色の大きいトルテッローニでした。
私は色を入れてカラフルに仕上げました。
少し手間はかかりますが、
その分、テーブルでの楽しさが増しますよ。
2種類のソースでご紹介しますね。
どうぞお試し下さいね。

今年もご愛読をありがとうございました。
よいお年をおむかえくださいませ。


トルテッローニ カラーバランゾーネ

■材料

・緑パスタ
ほうれん草:20g※ゆでた分量
小麦粉:100〜120g
卵:1個

・赤パスタ
ビーツ:20g
小麦粉:150g
卵:1個

・黄パスタ
小麦粉:200g
卵:2個

・中身
モルタデッラ:150g
リコッタチーズ:150g
パルミジャーノ:60g
卵:1個
ナツメグ:好みの分量
塩、コショウ:適量

・ソース
バター:30g
米粉:大さじ1と半分
生クリーム:250cc
パルミジャーノ:大さじ1
ミルク:適量
塩、コショウ:適量

スペック:適量




■作り方

(1)カラーパスタを作る。
レシピ311401を参照
※黄パスタは倍量で作ってあります。



(2)中身を作りましょう。
モラタデッラは
フードプロセッサーにかけて細かくする。



(3)細かくしたモルタデッラ、
リコッタチーズ、パルミジャーノ、
卵、ナツメッグ、塩少々を入れてかき混ぜる。
好みでコショウを入れる。



(4)スペックは棒状にカットしておく。



(5)3色パスタ生地を同じ厚さに伸ばす。



(6)好みの色合わせパスタを作る。
パスタがやわらかく
まだしっとりしているときに合わせて
指先で押しながらつける。
乾いたら少し水分を塗る。



(7)黄パスタを半分に切る。
裏返すとついてないところが見つかるので
しっかり指で押さえてつける。



(8)綿棒で平らに伸ばしておく。



(9)カラフルなパスタ生地ができあがり。



(10)生地を7cm四方と8cm四方の
2つの大きさに切る。
余った生地はタリアテッレにして冷凍する。



(11)生地の上に
大さじ1弱くらいの中身をのせる。



(12)三角形になるように半分に折り
しっかり生地を押える。



(13)具の入ったところも
しっかり押さえる。



(14)そのまま指に巻きつける。



(15)端と端をつけてぐっと押さえる。



(16)できあがり。



(17)必要な分を塩入お湯でゆでましょう。



(18)ゆでている間に
ソースを作る。
バターを入れて溶けたら
米粉を入れてかき混ぜて
生クリームを入れてかき混ぜる。



(19)パルミジャーノを入れ、
塩、コショウで味を整えて
ミルクで好みの濃度に仕上げる。



(20)パスタが浮いてきてふっくらとして
触ってやわらかくなったらゆで上がり。



はい、できあがりました。
クリームソースを下に敷き
パスタを並べて
スペックとパルミジャーノをかけました。
クリスマスやお正月にピッタリの
トルテッローニができあがりました。
どうぞお楽しみ下さいませ。
Buon appetito!





△こちらは少しサイズを小さくして作ったものです。


△温めた生クリームに
トマトソースを入れたピンクソースをかけて、
パルミジャーノをかけます。

 
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