おさるアイコン

アーカイブ 2023/02/19
 

レシピその435
コッレシポリのニョケッティ〜懐かしい味。〜


今回、ご紹介するメニューは、
以前住んでいたリエティの近くで
テルニ県にある街、
コッレシポリのニョケッティです。
ニョケッティとは
小さいニョッキという意味合いです。
「小さい団子状のもの」みたいな感じでしょうか。
まず、ニョッキの材料に惹かれました。
どの家庭にもある
残ってかたくなったパンをパン粉にして使い、
そこに小麦も入れる素朴なものです。
ソースはサルシッチャとパンチェッタ味。
このソースの味はリエティの懐かしい味です。

さて、この料理を教えてくれたのは
友人のマッテオ。
テルニ在住の壮年の弁護士です。
体には美しい入れ墨がはいっていて、
まるで遠山の金さんのようだと密かに思っております。
長身でなかなかの美男子でもある彼の趣味が料理。
自分の好みに合わせて作る料理を食し、味わい、
五感を鍛えて、
同時にその喜びで新たなエネルギーを
得ているのかもしれませんね。
私がニョケッティの作り方を知らないことに驚き、
さっそく教えてくれました。

ソースに入れる豆はとら豆や白いんげん豆で、
サルシッチャがないときは
豚肉を香草と塩で味付けをして
一晩寝かしたものを小さく切って
代用してもよいと思います。
豆も入りますので
一皿料理でもお腹が一杯になります。
特にこの時期にいただくと
力が湧いてくるお料理です。
それではご一緒に作りましょう。


コッレシポリのニョケッティ

■材料(4人分)

・ニョケッティ

パン粉:80g※細かいタイプ
全粒小麦粉:80g
塩:小さじ1
ぬるま湯:100〜120cc

・ソース

サルシッチャ:120g
パンチェッタ:60g
トマトソース:250g
とら豆:150g
ニンニク:1かけら
ニンジン:半分
タマネギ:半分
セロリ:小1本
ペペロンチーノ:好みの分量
EVOオイル:大さじ2
赤ワイン:100cc
塩:適量
ペコリーノチーズ:好みの分量




■作り方

(1)小麦粉、パン粉、塩を混ぜて
生パスタを作るようにフォンターナ状にして
ぬるま湯を少しずつ加えて混ぜる。



(2)10〜15分くらいひとまとめにして練る。



(3)ひとまとめにして
ビニール袋に入れて1時間ほど休ませる。



(4)ソースを作る。
サルシッチャは小口切に、
パンチェッタは拍子切に、
ニンニクは微塵切に、
他の野菜は粗みじん切りにする。



(5)深いフライパンにEVOオイルと
材料全て入れて火にかけて
ゆっくり炒める。



(6)サルシッチャが焼けてきたら
赤ワインを入れて煮る。



(7)水分が少なくなってきたところ。



(8)トマトソースと
ペペロンチーノを入れて
また弱火で15分くらい煮る。



(9)ソースができてきたら、
豆と豆のゆで汁
(ないときはニョッキのゆで汁)を入れて
少し煮る。
ソースのできあがりです。



(10)ニョケッティを作る。
生地を手で平らにして棒状に切る。



(11)手でのばして細い棒状にする。



(12)こんな感じ。



(13)8mm〜1cmの大きさに切る。



(14)ニョケッティのできあがり。



(15)ニョケッティをゆでる。



(16)ゆで上がったら
温めたソースに入れる。



(17)中火のまま全体を混ぜて
味をなじませて、できあがり。



ペコリーノをたっぷりとかけて
熱々をどうぞ。
シンプルな味わいのニョッキに
滋味深いソースがよくあいますね。
Buon appetito!


 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる