小林秀雄のあはれといふこと

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき
言の葉を一つ一つ採取し、

深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。


其の百伍拾弐・・・残暑


ブニョン!
トイレで鈍い音がした。
先生が急行すると、
弟子の北小岩くんがイチモツをつかんだまま
前方に倒れていた。


小林 「大丈夫か!
 いったいどないしたんや」
北小岩

「ご心配をおかけいたしまして、
 たいへん申し訳ございません。
 用を足そうと思い
 ブツを取り出しましたところ、
 残暑にて夏バテしているものですから、
 重さを支えきれずに倒れてしまいました」

小林 「お前は俺が心底心配しとるのに、
 そんなことを自慢したいんかい!」
北小岩 「めっそうもございません。
 その部分も夏バテで、
 まったく使い物にならないのです」
小林 「まあええ。
 かわいい弟子が
 これ以上危険な目にあうのを
 黙ってみてられん。
 残暑を上手にしのぐには、
 古来より伝わる知恵を学ばんとな。
 俺の先輩で、夏の間に
 先人たちの英知を吸収し、
 夏バテ知らずになった男がおる。
 氏から謙虚に学ぶ必要がありそうやな」
その先輩は、応仁の乱の時代から、
京の都で大人のおもちゃを
つくり続けているという名家に居候。
とりどりの涼を体験し、先日帰京したらしい。
氏のもとを訪れた二人は。
北小岩 「わたくしパーフェクトに
 夏バテにやられております。
 いい知恵を
 お授けいただければと思うのですが」

夏バテ
知らずの男

「北小岩さんは、
 特に下半身が
 バテているのではないですか。
 『ポコの夏腐れ』という言葉があります。
 鯖のように、生きながらにして
 傷みきってしまうのです。
 それを防ぐには、下半身で涼を味わい、
 鍛え直すことが肝心です。
 京都は涼に関しても奥が深い。
 お豆腐で有名な場所がございますね」
北小岩 「はい。
 高校の修学旅行で訪れ、
 湯豆腐を食しました」
夏バテ
知らずの男
「食べてももちろん美味です。
 しかし、暑さでやられたイチモツを、
 やさしくおもてなししてくれるのが
 京のお豆腐であります」
北小岩 「?」
夏バテ
知らずの男
「ぐったりしているブツを、
 氷水から取り出した
 冷や奴の上にのせます。
 玉が縮みあがったら、
 今度は湯豆腐の上に。
 それを日に何度か繰り返すと、
 精力を盛り返し、
 疲れ知らずのイチモツになるのです」
小林 「見事に京の名物と
 ちんちんの温冷浴が融合しとる。
 薬味などを添えると、
 さらにええかもしれんな」
夏バテ
知らずの男
「町家の知恵もかかせませんね。
 井戸からくみ上げた冷たい水を、
 夕方などに通行人の股間めがけて
 撒くのです」
北小岩 「気持ちよさそうですね。
 カラダの根っこから、
 しゃきっとしてまいります」
夏バテ
知らずの男
「夏の京都といえば川床もかかせません」
北小岩 「写真で拝見したことがございます。
 鴨川も有名ですが、
 わたくしは貴船の川床を
 味わいたいと思っております」
夏バテ
知らずの男
「下半身をむき出しにし、
 床の下を流れる清流にぶらぶらさせます。
 その体勢を保ちながら懐石を味わう。
 これ以上の至福はございません。
 そうそう、木屋町あたりでは、
 パンツを履かずに
 股間に簾をかけている人も
 多く見受けられますね。
 風がよく通り、見た目にも涼しげです」
小林 「さすがに古都の涼はレベルが違う。
 北小岩もひとつひとつ、
 見習っていかにゃならんな」
北小岩 「そうですね。
 これで夏バテから蘇生し、
 優雅な時を過ごせそうです」

そんなことはないであろう。
だいたい夏バテ知らずの男にしても、
京都の大人のおもちゃ屋に居候していたこと自体
怪しすぎる。
急所への打ち水、下半身もろだしで簾‥‥。



そんなことをまねていたら、
不肖の弟子はサツの旦那のお世話になり、
自由のきかない場所で
夏バテを解消するはめになるであろう。

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2006-08-25-FRI

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