KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百弐拾四・・・益虫

ちょこ

北小岩 「むっ!
 黒い影が動きました」

ぴょ〜ん

北小岩 「凄い跳躍力のクモさんです。
 ムシムシしりしり百科を
 ひもときますと・・・。
 『アダンソンハエトリ』さんで
 ございます!
 立派なお名前だったのですね。
 どのくらい立派な
 お名前かと申しますと、
 おちんちんに換算すれば
 20センチと
 いうところでしょうか」

立派な名前をイチモツの長さに
換算する必要などないであろう。

北小岩 「おうちの中を
 徘徊しながら、
 ハエさんやダニさんなども
 食べていただいて
 いるのですね」
小林 「なんや、クモか」
北小岩 「先生!
 つぶしてはなりません。
 益虫でございます」
小林 「お前がか」
北小岩 「わたくしや特に先生は
 害虫でございます。
 しかし、この子は
 紛れもない益虫でございます」
小林 「益虫か。
 そういえば俺の古い友人に、
 益虫に詳しい奴がおるな。
 新種もかなり出とるらしい。
 行ってみるか」

二人は各自お尻の毛を引っ張り、
その痛みを動力に古い友人を訪ねた。

北小岩 「はじめまして」
益虫に
詳しい
「君は益虫に
 やさしそうだね」
北小岩 「ありがとうございます。
 先生宅にはたくさん
 アダンソンハエトリさんが
 いらっしゃいます」
益虫に
詳しい
「そうですか!
 かわいがってあげて
 くださいね!!」
北小岩 「かしこまりました。
 ところで新しい益虫さんが
 増えていると
 うかがったのですが」
益虫に
詳しい
「増えてますよ。
 アダンソンちゃんは
 目に見えますが、
 男性の股間でも
 目に見えない益虫が
 活躍してくれています」
北小岩 「そうなのでございますか!
 例えばどんな虫さんですか」
益虫に
詳しい
「夏になると
 特にちんちんが蒸れて、
 イカ臭くなりますね」
北小岩 「はい。
 たっぷりと」
益虫に
詳しい
「イカ臭さを吸って、
 栗の花の匂いに変えて
 放出する益虫
 『イカ栗の花虫』が
 おります」

北小岩 「栗の花の匂いと
 言えば・・・。
 あまり代わり映えして
 いない気がいたします。
 お名前も単に
 イカ臭いより
 強烈になっているのでは
 ないでしょうか」
益虫に
詳しい
「そうですか。
 ならば次こそは
 益虫の中の益虫ですよ。
 普段はしおれている陰毛が、
 艶めいてる朝が
 ありませんか」
北小岩 「たまにですがございます」
益虫に
詳しい
「それは『陰毛磨き虫』の
 おかげなんですよ」
北小岩 「そんな虫さんが
 いらっしゃるのですか!」
益虫に
詳しい
「いますよ。
 口からワックス状の
 液体を出して、
 夜中、手で陰毛を
 一本一本磨いてくれて
 いるのです」

北小岩 「ありがたいことです!
 それは押しも押されもしない
 益虫さんでございます!!」

害虫を食べるクモ、
アブラムシを退治するテントウムシなど
一般的な益虫もおりますが、
知らないところで活躍している虫たちも
たくさんいるのですね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2020-07-19-SUN

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