KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の八百伍拾四・・・なまはげ

小林 「バレンタインデーやな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「昨年は最高のプレゼントを
 もらったな。
 生まれてから
 1、2を争うほどの幸せやった」
北小岩 「わたくしもでございます」
小林 「今年も現れるという噂や」
北小岩 「そうしていただけると、
 また一年間
 笑顔で過ごせます」

バレンタインデーではあるが、
チョコレートをもらったわけではなさそうだ。
昨年の今日に、時計の針を戻してみよう。

ざっざっざっ

ぶるぶるぶる

町の男たちが震えている。
お仕置き隊の主要メンバーが、
少人数の大名行列のごとく
通り過ぎていくのである。
小林 「行列の後方から、
 見なれんヤツが走ってくるな」
北小岩 「なまはげさんのようで
 ございます」

「屁をこいたヤツは
 おらんかね」

北小岩 「ただのなまはげではなく、
 『屁のなまはげ』さんの
 ようです」

ダダッ

北小岩 「あっ、
 お仕置き隊のしんがりのお尻に
 鼻を潜り込ませました。
 大変なことになります!」

くんくんくん

屁の
なまはげ
「お前は10分前に、
 とんでもなく
 臭せえ屁こいたな!」

この町の男でお仕置き隊員に狼藉を働く者は
皆無である。
そんなことをしたら、金玉を失ってしまう。
しかし、隊員はあり得ない出来事に
狼狽してしまったのだ。

お仕置
き隊員
「なっ、なっ、なっ、なっ、
 何言ってんのよ!」

ぴゆ〜〜〜

屁のなまはげは、
信じられないスピードで逃げていった。
彼がどこの誰かはわからない。

先生と北小岩くんは笑いをかみころし、
家に戻ってから快哉を叫んだ。
果たして今年、
再びヒーローは現れるのだろうか。

ざっざっざっ

北小岩 「お仕置き隊の方々が
 通り過ぎてゆきます」
小林 「見てみい。
 ヤツらの後ろから、
 屁のなまはげが
 全力で走ってくるで!」
屁の
なまはげ
「屁をこいたヤツはおらんかね」
北小岩 「お仕置き隊のしんがりのお尻に
 鼻を入れました!」

くんくんくん

屁の
なまはげ
「むっ!
 お前、30分前に糞っぺを」
お仕置
き隊
しんがり
「それがどうした!」

ぐぎゅんっ

屁の
なまはげ
「しまった!
 ケツに超強力とりもちが
 ついてる。
 鼻がとれない!」

ぼくっ がっ ぐがっ ごげっ

屁の
なまはげ
「うっ!」

氏は金玉空手の有段者である
他の隊員の蹴りを何発も股間に受け
悶絶した。

北小岩 「酸素ボンベのようなものを
 装着されてしまいました」
お仕置
き隊
しんがり
「これは屁ボンベだ。
 町で一番、いや、
 日本でも有数の臭い屁の
 『屁腐礼放(へぐされはなつ)』の
 糞っ屁を一年間ためたんだよ。
 くらえ!」

ぷ〜〜〜〜〜!
ぶぶぶぶぶ〜〜〜〜〜〜!

バルブを開けると、
氏の鼻と口に凄まじい勢いで屁が流れ込んだ。

屁の
なまはげ
「うげげげげげげげ
 げげげげ〜〜〜〜〜〜!」

屁腐礼放氏の屁は、
少量吸っただけでも肺が破壊されると言われる
最終兵器だ。
屁のなまはげの安否が気遣われる。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2021-02-14-SUN

BACK
戻る