KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百弐拾・・・意識

そろり そろり

ぺたっ

しゅしゅっ

じろじろ

町の男
「ふう〜」

ささっ

ざっざっ

じろじろ

町の男
「ほっ」
北小岩 「何か変ではございませんか」
小林 「町の男たちが
 尋常ではなく
 自分を意識しているように感じるな」
北小岩 「自意識過剰でございますね」
小林 「そやな」
北小岩 「町の方々が
 自意識過剰になってしまうのは
 好ましくないように感じますが」
小林 「ヤツらの動きを見とると
 ただの自意識ではないな」
北小岩 「そうなのでございますか。
 わたくしには
 まったくわかりません」
小林 「俺の勘やがな。
 専門家に聞いてみるか」

師弟は自意識を専門に研究している
『自慰好木意地李(じいすきいじり)』氏のもとを
訪れた。

北小岩 「お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 町の方々が自意識過剰に
 なっているようなのですが」
自慰好 「自意識の自という字が
 違いますね」
北小岩 「はっ?」
自慰色 「彼らは自意識過剰なのではなく
 『痔意識過剰』なのですよ」
北小岩 「痔の意識がですか」
自慰色 「そうです。
 あそこでそろりそろりと
 歩いている人は
 『切れ痔意識過剰』です」
小林 「なるほどな。
 ヤツは切れ痔ではないのに、
 自分のケツが
 切れるんやないかと
 必要以上に気にしとるんやな」

自慰色 「そうなんです。
 痔は彼のことに
 まったく注目していないのに、
 彼はあたかも切れ痔が
 自分のお尻を狙っているのではないかと
 意識し過ぎているのです」
北小岩 「あちらの方は
 地面をとても気にされております。
 もしかすると
 『脱肛痔意識過剰』なのでは
 ございませんか」
自慰色 「よくわかりましたね。
 杞憂という言葉がありますね。
 杞憂の場合は
 天が落ちてくることなどを
 ひたすら心配していたようですが、
 彼はまだ脱肛にもなっていないのに、
 お尻の穴を地面に
 落としたのではないかと
 探しているのです」
北小岩 「・・・」

先生の町で増殖している痔意識過剰。
今後どのような展開を見せるのか
予断を許さない気もしますが、
はっきりいってどうでもいい気もいたします。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2022-05-22-SUN

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