KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百四拾八・・落とし物。忘れ物。

北小岩 「お坊様が走っております」

だだだだだだっ

北小岩 「あちらにもお坊様が」

だだだだだっ
ぶにゅっ どたっ べちょっ

北小岩 「あっ!
 とてつもなく俊足のお坊様が
 糞を踏んで倒れました」
小林 「後頭部に
 ついてしまったようやな」
北小岩 「先生!
 お坊様たちが
 走り回っておりますが
 どういうことなのでしょうか」
小林 「師走というこっちゃ」
北小岩 「そうでございました。
 師というのは
 サオ師のことではなく、
 僧侶のことを
 さしているようですね」

小林 「サオ師も12月は
 走り回っとるかもしれんで」
北小岩 「はっ!
 そうかもしれません。
 さすが先生でございます!」

まったくさすがではないであろう。

小林 「今年何か
 変わったことがあったか」
北小岩 「特別になかったのですが、
 先ほど奇妙な光景を
 目にいたしました」
小林 「なんや」
北小岩 「公園で子どもが
 地面に落ちている何かを
 見つけたらしいのです」
小林 「うむ」
北小岩 「そして顔を近づけました」
小林 「ふむ」
北小岩 「その時に
 ぷ〜っという音がしたのです」
小林 「へっ?」
北小岩 「そこからとびきり
 臭い屁が放たれたようで、
 肺の奥まで吸い込んで
 子どもがのたうち回っておりました。
 わたくしには理解できません」

「それはこういうことですよ」

北小岩 「あなたさまは?」

「この町に落ちている物に詳しい人です。
 今年、町では師走になってあわて過ぎたために
 ケツの穴を落としてしまったり
 忘れてしまったりする者が続出しているのです」

北小岩 「はっ!
 先ほどお坊様が
 糞を踏んでひっくり返ったのですが、
 わたくしがそこを通った時には
 ブツはございませんでした。
 もしかすると」
この町
に落ち
ている
物に詳
しい人
「それは誰かが落とした
 ケツの穴が脱糞したに
 違いありません」
小林 「なるほどな。
 落とすだけではなく
 忘れるヤツもおると言ったな」
この町
に落ち
ている
物に詳
しい人
「昨日私が
 電車に乗っておりましたところ、
 車内が急に
 屁の臭いで満たされたのです。
 臭いのもとをたどったら
 網棚に
 忘れ物のケツの穴数個があったのです。
 シートにケツの穴を忘れる者もいて、
 そこに座った人は
 穴から出たブツがついてしまい
 ウンコを漏らしたと
 疑われていました」
小林&
北小岩
「・・・」

師走は何かと忙しいですが、
ケツの穴を落としたり
忘れたりすることだけは避けたいですね。

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2022-12-04-SUN

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