KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百七拾弐・・・宇宙飛行士

ざっざっ

颯爽と二人の益荒男が現れた。

ざっざっざっ

男たちの顔を見ると前言を訂正せざるを得ない。
彼らは益荒男などではなくマスかきであった。
北小岩 「あたたかくなってまいりましたね」
小林 「そろそろ芽を出すころやな」
北小岩 「そこかしこで芽が出ていると
 思いますが」
小林 「そうやない。
 おなごの背中や」
北小岩 「はっ。
 薄着になった女性の
 背中でございますね」
小林 「そや。
 ブラジャーのラインが
 芽を出すというこっちゃ」
北小岩 「さすが先生でございます!
 趣深き季節の風物詩、
 ありがとうございました!」
小林 「うむ」

二人を滅ぼそうとする女性が
あまた存在するのもむべなるかな。

北小岩 「あれっ?
 こんなところに立て札が」
小林 「なになに。
 『我が町が
  宇宙飛行士を輩出していないのは
  いやじゃな』」
北小岩 「『だから選抜試験を行ない
  町の男から
  宇宙飛行士候補を選ぶ』」
小林 「『今日から試験を始めるぞ』」
北小岩 「いったいどんな
 試験なのでしょう」
小林 「考えたくもないわ」

ぷ〜っ

北小岩 「大便への呼び屁でございます。
 わたくしトイレに
 行ってまいります」

ぶ〜っ

小林 「俺もや。
 連れ便するで」

師弟は公衆トイレに駆け込み、
隣同士で小部屋に入った。

ふんどしとズボンを同時に下ろして着座し
一息ついた。

小林 「ふう間に合ったな」

ぶりり〜〜〜ん

その刹那。

「10、9、8」

小林 「なんや。
 長老の声がするな」

「7、6、5、4」

北小岩 「カウントダウンしているようです!」

「スリー、ツー」

もわもわもわ〜

小林 「便器から煙が出とる!」

「ワン」

小林 「もしや!
 待て〜〜〜!!」

「発射!」

どどーん

北小岩 「お尻とおちんちんを
 むき出しにしたまま、
 便器が打ち上がって
 しまいました〜〜〜!」

ぐるぐるぐる

小林 「やばい!
 回転しだした」

べちょっ

小林 「自分のクソが
 目に入ってしまった!」

先生と北小岩くんは便器のロケットに座ったまま
高度1万メートルまで上昇してしまった。
長老はそのような過酷な状況を生き抜いた男を
宇宙飛行士に仕立てようとしているらしい。

二人が便器にまたがったまま
民間飛行機に激突し、
人様に迷惑をかけないことを祈るしかない。
 

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2023-05-21-SUN

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