KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百七拾六・・・温泉

ぬるっぬるっぬるっ

北小岩 「向こうから地質学者の
 万取舐留(まんとるなめる)さんが
 やってまいります」

すぽっすぽっすぽっ

小林 「あっちからは生物学者の
 珍捕蝉入太(ちんぽぜみいれた)が
 来るな」

びゅっびゅっびゅっ

北小岩 「火山学者の
 先歩空発射
 (さきっぽからはっしゃ)さんが
 走ってまいります」

じゅるっじゅるっじゅるっ

小林 「哲学者の
 刊戸好男(かんとすきお)が
 後を追っとるな」
北小岩 「我が町を代表する学者の方々が
 雁首(かりくび)を
 そろえるなんて、
 いったい何の
 会議なのでしょうか」
小林 「雁という字は
 カリと読むことは確かやが、
 この場合はガンと
 言ってくれんかな。
 おぞましい光景を
 想像してしまったわ」

北小岩 「申し訳ございません」
小林 「ともかく
 地球にとっても
 重要な会議が行なわれるに
 違いない」
北小岩 「壁に耳をつけて
 拝聴いたしましょう」
生物
学者・
珍捕蝉
入太
「あらゆる生物は
 己の命がつきた後、
 他の生物に食べられるなどして
 生の循環に役立っています」
哲学者

刊戸
好男
「哲学的に考察しても
 人類だけが
 その埒外というわけには
 いかんでしょうな」
火山
学者・
先歩空
発射
「他の生物に
 ただ食われるというのも
 爆発力がないな」
生物
学者・
珍捕蝉
入太
「人類の体を
 地球に見立てるというのは
 どうでしょうか」
地質
学者・
万取
舐留
「パンツを脱いで
 うつぶせになれば、
 ケツの穴周辺は
 野生の大地そのものですな」
火山
学者・
先歩空
発射
「そこにお湯を注げば、
 まさに温泉じゃないか」
哲学者

刊戸
好男
「名案だな。
 生きとし生けるものが
 癒やされる
 楽園ができるな」
火山
学者・
先歩空
発射
「お湯がたまったところで
 屁をこけば、
 ほどよく硫黄の臭いがして
 さらに温泉情緒が深まる」
生物
学者・
珍捕蝉
入太
「案ずるより
 産むのはアソコといいますから、
 さっそく試してみますか」
火山
学者・
先歩空
発射
「俺が実験台になるわ」

びゅっ

先歩空発射氏は全裸になり
机の上にうつ伏せになった。

地質
学者・
万取
舐留
「ではお湯を注ぎますよ」

じょぼじょぼ

生物
学者・
珍捕蝉
入太
「今日はカナリアを
 連れてきたので
 お尻の山に置いてみましょう。
 癒やされて
 美しい声で鳴きますよ」
火山
学者・
先歩空
発射
「それじゃあ屁をこいてみるわ」

ぶぶぶぶぶぶっ
ぶほ〜〜〜

哲学者

刊戸
好男
「くっ、くせえ!
 若きウェルテルが
 さらに悩んでしまう
 臭さだ!!」
生物
学者・
珍捕蝉
入太
「あっ!
 カナリアが気絶してる!」
哲学者

刊戸
好男
「やはり硫黄と屁は、
 似て屁なるものだった!」

先生の町を代表する学者たちが
集まってはみたものの、
やはり地球や生物に役立つメンツではなかった。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2023-06-18-SUN

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