KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百八拾壱・・・風問題

ぐるぐる〜 ぴたっ

北小岩 「猛暑の最中、
 扇風機が止まってしまうのは
 致命的です。
 もう一度試してみましょう」

ぐるぐる〜 ぴたっ

北小岩 「やはり手で回しても
 持続力がございません」
小林 「何しとるんや」
北小岩 「あっ、先生。
 ゴミ置き場からがめてきた
 羽根が一本しかない
 扇風機でございますが、
 電気を止められているため
 手で回しておりました。
 しかし、
 すぐに止まってしまいます。
 わたくしたちに残されたものは
 亀頭滅却しかないのでしょうか」
小林 「亀頭が滅却したら
 終わりや。
 心頭滅却ぐらいに
 しとかんかい」
北小岩 「そうでございました。
 せめて風さんに
 吹いていただけると
 助かるのですが」
小林 「風か・・・。
 両隣町で
 よからぬ噂が流れとる。
 詳しいヤツがおるから
 真偽を確かめるか」

師弟は風秘所撫出留(かぜひしょなでる)氏を
訪ねた。

風秘所 「噂は本当です。
 まず左隣の町に
 入ってみましょう」

ぴゅ〜 

北小岩 「風が吹いてまいりました」

もわ〜

小林 「むっ!
 何かが腐ったような
 重い臭いがせんか」
風秘所 「この町の風は
 歯槽膿漏にかかっているのです」
北小岩 「風にも
 歯槽膿漏があるのですか」
風秘所 「ありますよ。
 甘い物を食べても
 どこ吹く風で
 歯を磨かないですからね」
小林 「耐えられん。
 逆の隣町に行こか」
北小岩 「こちらは大丈夫そうですね」

ぴゅ〜 もわ〜

小林 「むっ!
 いびつな屁の臭いがするで」
風秘所 「風が腹を壊して
 屁に実が混ざって
 しまっているのです」

小林 「なんやと!
 隣町の風は
 だらしないカスどもや。
 俺たちの町は
 そんなことはないやろ」
風秘所 「ところが・・・」
小林 「もったいぶった言い方を
 するんやない。
 戻るで」

三人が町に入ると一陣の風。

びゅ〜 もわ〜

北小岩 「栗の花の香りと
 イカ臭が混ぜっております!」
風秘所 「実は我が町の風は
 マスをかいてしまい・・・」

小林&
北小岩
「・・・」

やはり先生の町は、
風もぶっちぎりのワーストワンであろう。

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2023-07-23-SUN

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