KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百九拾六・・・月の光

ぴかぴか〜〜〜

北小岩 「お月さまは
 なぜあのように
 輝いているのでしょうか」
小林 「太陽の光を反射しているから
 ということになっとる。
 しかし、それだけで
 あそこまで凄まじい光を
 放つと思うか」
北小岩 「思いません。
 何か事情があるのでは
 ないでしょうか」
小林 「俺も同意見や。
 町にワールドクラスの
 天文学者がおる」
北小岩 「月秘所舐目男
 (つきひしょなめお)さんですね」
小林 「そや。
 いってみるか」
北小岩 「かしこまりました」

ピン うっ! ピン うっ! だだだだだっ。

二人は己の亀のおでこにデコピンし、
鈍い痛みを原動力に
月秘所氏の天文台まで全力疾走した。

小林 「あそこを見てみい」
北小岩 「とてつもなく
 太くて長い
 望遠鏡でございます」
小林 「それだけやないで」
北小岩 「あっ、
 ドクドクと脈打ち
 太くなったかと思えば
 急に細くなったりも
 しております。
 角度も変わるようです」
小林 「世界でも例を見ない
 イレクション望遠鏡や」
北小岩 「凄いでございます!
 アソコにいらっしゃるのは
 舐目男さんではございませんか。
 お忙しいところ
 大変申し訳ございません。
 わたくしたち、
 お月さまがあのように輝くのは
 事情があるとにらんでおります。
 実際のところ
 どうなのでございましょうか」
月秘所
舐目男
「よいところに気づきましたね。
 私の研究成果を
 こっそりお教えしましょう。
 実は私たちが
 月と呼んでいるモノは
 金玉の片割れなのです」
北小岩 「そうなのでございますか!」
月秘所
舐目男
「昔々、
 今の月(金玉)のとなりには
 もうひとつ金玉があり、
 その間には
 竿と呼ばれる
 長くて太い星がありました。
 ふたつの金玉は相似形で
 一卵性双生児のようでした。
 宇宙の星たちは
 金玉に竿を加え、
 一卵性双生児をもじって
 『淫乱性ソーセージ』と
 呼んでいました」
北小岩 「あははは」

月秘所
舐目男
「ところが6.9億年前に、
 金玉の片割れは
 女星の風呂を
 のぞきにいく途中、
 道に迷って
 戻れなくなってしまいました。
 竿はスケベなことを考えていたら
 大きくなりすぎて
 どこかに吹き飛んでしまいました。
 その場に残された金玉は
 もうひとつの金玉が恋しくて、
 強い光を放って
 場所を知らせようと
 しているのです」
小林 「なるほどな」
月秘所
舐目男
「だけど6.9億年たった今でも
 会えていません。
 春になると
 ついこみ上げてきて
 涙してしまいます。
 それが朧月なのです」
北小岩 「あまりに切ないで
 ございます・・・」

月秘所舐目男氏の話では、
吹き飛んだ竿と呼ばれる星は
先端から小さな星を飛び散らせ、
それが流れ星だということです。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2023-11-05-SUN

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