KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百九拾七・・・成体

ざっざっ

小林 「秋の散歩は気持ちええな。
 銀杏も色づいてきたな」

ぽこっ

北小岩 「こんなところに
 不思議な穴が開いております。
 蟻地獄さんでございましょうか」

エロエロ

小林 「むっ、
 裸体のおなごに見える
 カマキリのようなものが
 顔を出したな」
北小岩 「何という虫さんで
 ございましょうか」

「それは
 三代目カマキリ夫人と
 呼ばれている虫だよ」

北小岩 「そうなのでございますか。
 昆虫にお詳しそうですが
 あなた様は?」

「俺は蟻門渡(ありとわたる)という
 昆虫学者だよ」

小林 「穴の中の虫を目にした時、
 男として危機を感じたんやが
 どういうこっちゃ」
蟻門渡 「三代目カマキリ夫人は
 恐ろしい虫で、
 穴に落ちたおちんちんを
 食べてしまうんだ。
 『チン地獄』と
 呼ばれているよ」

ずりずりずり

北小岩 「向こうから
 おちんちんが
 這ってまいりました」

ずずっ

小林 「落ちてしもうた」

ざざざざざっ

北小岩 「おちんちんさんが懸命に
 這いだそうとしております」

びゅっ ずるん

蟻門渡 「三代目が
 ヌルヌル液を出して
 ちんちんが再び落ちた」

がっ

北小岩 「鎌でガッチリつかまれました」

むしゃむしゃ

小林 「ちんちんが
 食われとる・・・。
 男として見てられん・・・」

ずっ

蟻門渡 「食い尽くした三代目が
 砂にもぐった。
 これから成体になるぞ」
北小岩 「蟻地獄さんの成虫は、
 はかなげな
 ウスバカゲロウさんです。
 三代目カマキリ婦人は
 何になるのでしょうか」
蟻門渡 「砂の中から飛び出してくるので
 よく見てなさい」

ぴょん

北小岩 「出てまいりました!」
小林 「なんやこれは!
 ハマグリやないか」
蟻門渡 「そうなんです。
 三代目カマキリ夫人の成体は
 ハマグリなのです」

にょろ〜 にょろ〜

北小岩 「いやらしい管を出して
 誘惑しております」

おちんちんを食べた夫人は
変態するとハマグリになる。
恐ろしい結末ではあるが、
二代目カマキリ夫人が何者なのか、
そこも気になるところである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2023-11-12-SUN

BACK
戻る