いいものリレー

9人めのゲスト
西山寛紀さん、黒田愛里さん
おすすめ 01お気に入りの3つの文具

ひとつめのおすすめは、
イラストレーターの黒田さんの
愛用しているアイテムです。
毎日手にするという、
お仕事道具でもある文房具たちは
使いやすさはもちろん、
見て、触って、うれしくなるような
色味や風合いも大事なポイント。
アトリエでお話をうかがいました。

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ゲストキュレーター西山 寛紀(にしやま ひろき)
イラストレーター
1985年生まれ。多摩美術大学大学院を卒業。
対象を色面構成で絵画的にとらえる表現を得意とし、
書籍や雑誌、広告、
ウェブなどでイラストレーションを手掛ける。
クライアントワークと並行して
オリジナル作品も制作し、
国内外で展覧会を開催している。

黒田 愛里(くろだ あいり)
イラストレーター
1989年東京生まれ。東京工芸大学を卒業。
同大卒業後、イラストレーターとして活動を開始。
雑誌や広告を中心に、
国内外のアパレルメーカーとの
コラボレーションなどを幅広く手がけている。

作品そのもののような、あかるいアトリエ。

――
わあ、素敵なアトリエですね。
壁もにぎやかです。
黒田
ありがとうございます。
目に入るとうれしくなるようなものを
たくさん置いているんです。
――
西山さんは、こちらにはよく来るんですか?
西山
いや、あんまり来ないですね。
この壁、自分で塗ったらしいです。
――
えぇ?!(笑)。自分で?
西山
そういえば、青いときもあったね。
黒田
青いのも、これも、壁紙です。
前はね、塗ってました。
――
なんだか、黒田さんの作品から
飛び出てきたような空間ですね。
居るだけで、あかるい気持ちになりそうです。
黒田
自分の作品や、好きなものに
かこまれていますね。

絵も描く、文字も書く、ノート。

――
まずは普段から使っているという
ノートを紹介していただきます。
これは、もう何年も愛用されてるんですか?
黒田
すごく長く使ってます。たぶん、もう10年近くは。
――
どんなところがいいんですか?
黒田
軽いんです。
すごい軽いのと、あと、表紙の硬さ。
意外とやわじゃなくて、でも硬すぎず。
西山
素材がコミック紙らしいです。
――
これはお仕事用ですか?
黒田
はい、仕事のメモですね。
あと、ラフを描いたりとかもします。
――
ひんぱんに手に取るノートなんですね。
黒田
毎日持ち歩いてます。結構じょうぶなんですよ。
西山
角が丸いのもいいよね。
黒田
丸いから、角がダメージを受けない。
――
中綴じで、シンプルなスタイルですね。
黒田
開きやすいんですよ。
開いたときに、返ってこないのもストレスがなくて。
西山
あと紙質だよね。厚みがあるけど軽い紙。
わら半紙っぽくてフワッとしてる。
黒田
それで、意外としっかりしてるんですよね。
――
紙の書き味はどうですか。
黒田
滑りすぎなくて、ちょっと引っかかる感じ。
ケント紙とかに比べたら、全然滑らないですね。
付箋が取れにくいのも気に入っています。
――
そのザラザラした感じで
インクがにじんだりはしないですか。
黒田
使うペンによっては、にじむこともあります。
鉛筆と、油性のボールペンが推奨されているみたいです。
――
油性のボールペン?
ビック(Bic)みたいなタイプですね。
黒田
私は鉛筆はほとんど使わず、
ボールペンを使うことが多いのですが、相性がよくて。
そういうところも好きで、長く使っています。
――
これからもずっと使いそうですね。
黒田
切らさないように買って、ストックしています。
少なくなったら、不安で(笑)。
――
大きさもちょうどいいですか?
黒田
もうすこし大きいサイズもあるみたいなのですが、
私はこれがいいですね。
――
絵を描くなら、小さすぎないほうがいいですよね。
黒田
はじめ、アーティストの大河原健太郎さんにいただいて
使い始めたんです。
大河原さんはこれにドローイングをたくさん描いていて、
その描いた状態を写真として残しているそうで。
Instagramに残していました。
――
無地というのもポイントですか。
黒田
そうですね。
わたしは線はないほうがいいので。
本当に使いやすいんです。

ノートと筆記用具にシンデレラフィットのポーチ。

――
このメッシュポーチも、文房具屋さんで?
黒田
下北沢のリロードにある「DESK LABO(デスクラボ)」
という文房具屋さんで見つけました。
かわいいものがたくさんあるんですよ。
――
メッシュだから、すごく軽いですよね。
黒田
そうですね。軽くて。
中が見えるのがいいですね。
ペンとかを忘れてしまうことが多いので、
開けなくても、何が入っているか、
何を忘れてるかがわかりますよね。
――
入れるものはだいたい決まっていますか?
黒田
ノートと、ペンケースを一緒に入れていて、
それで、中でそんなに動かない、
絶妙な、このフィット感がピッタリで!
――
まさに、シンデレラフィット。
ファスナーのところのピンクが効いてますよね。
黒田
色で、元気を足してるかんじです。
――
こういった機能的なアイテムでも、
色選びに黒田さんらしさが出ていますね。

「ひとこと」がちょうどいい、カード。

――
このカードは、どのように使うんですか?
黒田
これは、メッセージカードとして。
オンラインのお客様に作品をお送りするとき、
「ご購入、ありがとうございます」というふうに、
ひとこと、添えるのに使ってます。
かしこまりすぎず、でも、間に合わせじゃなくて、
ある程度しっかりしたカードがいいな、
と探して、見つけたんです。
――
小さいけど、存在感がありますよね。
ちゃんと選んでます、という感じがして。
角が切れてるのもおしゃれ。
黒田
少しザラザラしていて、書きやすいです。
ほどよく厚みがあるので、
結構濃いインクペンでも、透けなくて。
このカードを、いつもポストカードと一緒に、
入れるんですけど、このサイズが。
――
あ、ピッタリ!
黒田
そうなんです、幅がピッタリなのが、
気持ちいいんですよ。
――
たしかに、ひとこと添えるときにちょうどいい。
黒田
2行ぐらいで、ちょうどよくなるのが、
本当に気に入っています。
――
大きいと、余白が気になりますもんね。
黒田
経堂に「ハルカゼ舎」という文房具屋さんがあって、
私はそこで買っています。
ここの文房具屋さんも、
すごくかわいいものがたくさんで。
私が使っているのは赤だけですが、
青もとってもかわいいですね。
――
黒田さんは、以前から文房具がお好きだったんですか?
黒田
昔は、そこまで興味はなかったんです。
服とか身につけるものは興味があったのですが、
西山さんは昔から文房具が好きなので、
一緒にそういうお店に買い物に行くと、
これはかわいい、こんなのもあるんだ、って
探したりするのが楽しくなりました(笑)。
――
文房具、奥が深そうです。
これからますます、増える予感ですね。

(つづきます)

黒田さんのおすすめ01

黒田さんのおすすめ01 MUCUのブランクノート¥748(税込み)

カートに入れる完売しました

倉敷意匠計画室の
ラベルカード
(レッド)
¥352(税込み)

カートに入れる完売しました

倉敷意匠計画室の
ラベルカード
(ブルー)
¥352(税込み)

カートに入れる完売しました

PAPIER TIGREの
メッシュポーチ
¥1,980(税込み)

カートに入れる完売しました

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ほぼ日ストアヘルプをご参照ください。

MUCUのブランクノートについて

プレーンでシンプルなノートです。
表紙に使われているのは、
書籍の芯材や台紙の材料になる再生ボード紙。
中の紙は、コミック紙という
漫画雑誌などに使われる軽量印刷用紙。
ふわりとしていて、少しざらつきがある紙は
どこか懐かしく、魅力的な手触りです。

角を丸く裁断したデザインは、
優しい印象とともに、角が折れにくいメリットも。
背の部分には薄手の帆布を丁寧に貼りこみ、
強度と耐久性を持たせています。
ひとつひとつ手作業で押しているスタンプも、
アクセントになっています。

罫線も方眼もないので、使い方は思いのまま。
気軽に使える「自由帳」として
いつもそばに置きたいノートです。

商品名:
BLANK NOTE GRAY-M

販売元:
K-DESIGN WORKS

サイズ:
210mm × 160mm

用紙:
コミック紙 無地 30枚(60ページ)

原産国:
日本

重量:
約130g

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • 鉛筆、油性ボールペンをご使用ください。
    万年筆、水性ボールペン、サインペンなどは、
    にじみや裏抜けが見られる場合があります。
  • 手作業で製造されているため、
    背表紙のスタンプ位置や
    小口の裁断面にばらつきがみられる場合があります。

倉敷意匠のラベルカードについて

どこかなつかしい雰囲気がする
小さなカード。
美しい街並みの岡山県倉敷市を拠点に、
全国の作家や町工場の職人たちとコラボして
オリジナルの生活雑貨をつくるメーカー、
「倉敷意匠計画室」の商品です。

厚めの紙はやさしい乳白色。
長方形の角を落としたかたちに、
フレームのラインが効いています。
厚みもほどよくあるので、
カジュアルすぎず、上品で
いろいろなシーンになじみます。

亜鉛凸版で印刷したラインの、
指先で触ると感じるわずかなへこみや、
ペン先がすこし引っかかるような
素朴な紙質も魅力的です。

メッセージカード以外にも、
ノートやファイルのラベルや
穴を開けてオリジナルのタグに、など
いろいろな使い方ができそうです。

商品名:
凸版印刷 ラベルカード八角 40枚入り

販売元:
倉敷意匠計画室

サイズ:
98mm× 47mm

素材:
紙(亜鉛凸版印刷)40枚入り

原産国:
日本

重量:
約40g

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • 裏面は無地です。
  • 素材の性質上、若干の着色や
    混入物がある場合があります。

PAPIER TIGREのメッシュポーチについて

PAPIER TIGRE(パピエティグル)は、
2012年にパリで設立されたプロダクトブランド。
ステーショナリーを中心に、グラフィック、遊び心、
実用性を大切にしたものづくりを展開しています。

メッシュ部分とパイピングの色が異なる
バイカラーの色づかいが印象的なポーチは、
しっかりとしたメッシュ素材で
型崩れしにくく、中に入れたものを守ります。

筆記用具などを入れるのはもちろん、
旅行のときの小物収納にも使えます。
デスクに置いても、バッグの中でも
ちょっとうれしくなる存在感です。

PAPIER TIGREは、「紙の虎」という意味。
もろく思われがちな紙を、デザインによって
強いものに変えるというコンセプトです。
このポーチにも、虎のタグがついていて
さりげなくかわいいアクセントになっています。

商品名:
メッシュポーチ A5サイズ(インディゴ ・ ピンク)

販売元:
PAPIER TIGRE

サイズ:
185mm x 235mm
(ファスナー開口部の幅は約220mm)

素材:
ナイロン

原産国:
中国

重量:
約20g

あらかじめ知っておいてほしいこと

  • 過度に重いものを入れたり、
    無理な詰めこみをすると破損の原因となります。
  • 先の尖ったものをそのまま入れると
    生地を傷め、本体が破損する恐れがあります。