MASUNO
このごろのもりまりこ

世の中はY2K問題しきりでしたが、
もりまりこにとってはもうそんなことどうでもよくてですね。
2000年を無事むかえられるかどうかよりも、
徹底的にパーソナルなことでの
出来事にわたしのあたまはいっぱいでした。

個人の日常なんてそんなもんなんですね。
電車がとまるかもしれない。それがどうした!
原発だってけっこう不安だぜ。だからそれがどうした!
てな感じで。

1999年のぎりぎり最後の時間が近付いてきた頃。
赤城山中継でのdarling様のさいごのお言葉が耳のなかで
いつまでもエコーしつつ、ブラウン管に映るクワタさんの、
あの愛すべきプロレス踊りのまんま、
『もうすこしで2000年ですよ!』とときおり
お知らせしていたその声を聞いて、
ほんとうはどきどきしていたんですよ。

時計の針がもうすこしで触れそうになる瞬間の
あのカウントダウン。
2000年を迎えるその刹那になにかがほんとうに
起るかも知れないなんてどこかで期待しつつ。
期待というよりそこに精一杯ののぞみをかけるといえば
いいんでしょうか。
このまんまシュ−ッと消えちゃえばちょっと
楽かもしんない。とかなんとか。
切羽つまってるときは、ありふれたありえないことに
浸りたくなるんですね。
あんた逃げたいんかぃ。と自問しつつ。
いやそのときのじぶんの精神状態がいちばん
欲していたことは、きっとはやく笑いたい。
そのひとことに尽きていたんじゃないかと思います。

で、わたしは我が家のリビングで2000年を
無事むかえようとしていたまさにその時、
えいっ!なんかまたいでやれっと、
変種のゲンカツギみたいなことにうつつをぬかしたく
なりまして、やりましたよ。

愛猫クロンのねこまたぎを。
彼は眠ったままでしたけど。
はじめてまたがせていただきました。

そうすっと、なんか薄笑いぐらいはでてくるようになって。
いまはなんとか日々笑える方向へと
ベクトルが動き始めてくれたようです。
しかーし。カウントダウンってやっぱりあれは
声にだしてはじめて臨場感がでるもんなんだと
気付きましたよ。あんなの無言でやったときにゃーあーた、

ソワソワもドックンドックン度も
半減しちゃうんじゃないでしょうか。

ということで、今年のもりまりこもみなみなさまに
笑っていただきたい。
そしてオフィシャルもプライベートもすべからく
消費されたいと願っているこのごろです。
どうぞ、2000年もよろしくおつき合い下さいませ。

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せっかく2000年なんですから、やっぱ
ゼロがみっつ並んだよしみということで
もりまりこはじめての歌集
『ゼロ・ゼロ・ゼロ』(フーコー/星雲社)
のページもどうぞめくってみてくださいね!
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2000-01-03-MON

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