バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「転校が
珍しくない?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「転校が珍しくない?!」

バブー

9月。
フランスは新年度が始まる月。
子どもたちは長い長い2ヶ月の休みを終え、
新しい学年になってスタートをきったよ。

ボクの兄弟、5歳のプチモンスターは
フランスの幼稚園の最終学年に。
フランスでは、基本生まれた年毎に
学年が決まっていくので、
2022年の1月から12月に
5歳になる子どもたちが
年長さんに入るんだ。

とのまりこ
フランスの学校の面白いところのひとつ。
それが学校をかわる(=転校)ということが
日本よりも頻繁に
当たり前に存在するということ。

「元のクラスから4人出ていったけど、
今年度から新しい子も4人入ってきた。」
と、そんな感じ。

小学校に上がるタイミング、
中学校に上がるタイミング、
というキリのいいところでなく、
各学年で出入りが頻繁にあるのです。

ちなみに息子のクラスには新しい子どもが
3人入ってきました。

バブー
公立の学校は日本と同じく、
基本学区でどこの学校か決まるけど、
私立は学区が関係ないから
余計出入りが激しいんだよ。

とのまりこ
両親の仕事の都合で引っ越す、という
一般的に思いつく転校の理由だけじゃなく、
勉強の得意な子どもたちが
もっともっと学力の高い上の学校に
移動していく、
上のレベルの中学に入るために、
エスカレーター校の小学校の時に空きを狙う、
逆に進学校のレベルについていけず、
肩たたきされて他の学校に移らざるをえない、
etc...

さまざまな理由があります。
フランスは公立校に通う限り
学費は無料だし
(私立は有料だけど日本より安い)、
日本のような受験戦争もないし、
バカンス中は(進学校以外)宿題はないし、
日々の宿題も少ないし、
塾もないし‥‥

バブー
子どもたちが子どもらしく
たくさん遊んで、のびのびしてて、
一見のんびりしてるんだけど、
実は日本よりもはるかにはっきりとした
階級社会・格差社会。

エリート指向で、子どもが小さな頃から
どう進むか、道筋を考えている人も多いよ。

反対に、
常にトップにランクインする進学校での
ついて来れない生徒への「肩たたき」も
かなり露骨に行われる。
ドロップアウトする話もよく耳にするよ。
お勉強できない生徒は
学校にとってマイナスだから
転校へ導くって日本であまり聞かないよね‥‥。

(ちなみに、勉強についていけない生徒に
「肩たたき」をして転校をうながすのは、
中学・高校でのよくある話。
小学校では、ないようです。)

とのまりこ
というわけで、9月の新学年が始まると、
クラス替えだけではなく
転校してきたお友達との出会いも多いフランス。

転校してきた子どもたちは
やっぱりみんなちょっと不安げだけど、
各学年で生徒の出入りがあることが
当たり前で慣れているので、
元々いた方も、新しく入ってきた方も、
割とスムーズに打ち解けられるのは
ステキなことだなあと感じています。

バブー
入学式も始業式もないから、
新学年の初日から、なんとなく
いつもの学校が始まるフランス。

新たな気持ちでのぞむ最初の日に、
なんのセレモニーもないなんて、
ちょっと寂しいなあなんて思っていたけれど、
「特別な日」感がないからこそ、
子どもたちもすっと学校のある日常に
再び入っていけるのかなあ‥‥。

フランス式もこれはこれでいいのかも。
なんて思い始めたボク達です。

 

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

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「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
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2022-09-06-TUE

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illustration:Jérôme Cointre