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アーカイブ 2021/04/18
 

レシピその389
お花入りパスタ そら豆リコッタソース
〜好きな色。〜


また今回も色の話にお付き合い下さい。
私はブルーが好きです。
海育ちだということも関係しているのでしょうか。
とはいえども、このブルー色、
苦い思い出もあります。

イタリアとフランスの
国境税関検問がなくなってすぐの頃、
車でフランスのリヨンに行ったときのことです。
今までとは違い、
スルーで国境を超えフランスに入れるので
なんと便利! と思っていたところ、
高速道路を走っていたのに、
一般道路に入ってしまった錯覚に囚われました。
標識の色が急に変わったからです。
イタリアの高速道路の標識の色は、
緑地に白文字。
そして一般道路は青地に白文字です。
フランスは逆で、高速道路が青地に白文字で、
一般道路が緑地に白文字です。
全く知りませんでした。
道がふたまたになったところで間違えて、
一般道路に降りてしまいました。
その旅中、色から来る緊張感は、
なかなか取り除けませんでした。
隣国のオーストリアに行ったときも同じ感覚でした。
とはいえ隣国のスイスはイタリアと同じ色ですので、
安心して走ることが出来ます。

さて、ブルーでも特に好きなのは
少し茄子ががった色です。
そして、この色であふれているのがドイツの空港です。
私が日本に行くときの経由空港は、
ドイツに決めています。
経路指示の掲示板がその色で、
その上、はっきりとした
大きめの文字が書かれているからです。
吸い込まれるように次の搭乗口に行けます。
今まで、他の空港での乗り換えで
いくつものストーリーを作ってきた
方向音痴の私でも、
この空港では確実に安心して移動できます。
これは、色だけではなく、
広さ、人の数、音響など
それらの環境との関連性はあるとしても
一人旅でも安心感を得られるのは
私にとってはここなのです。

物を伝えたり、言ったりするとき、
「はっきり、すっきり、しっかりが一番」
と思う私ですが、
冷たい印象を受けるところが、
このブルーを加味することで、
色から湧き出るさわやかさで満たされて、
優しさの想いに包まれるのです。

さて、今回のメニューは、
前回に引き続き、春のお花シリーズです。
いろいろな色を愛でる、
この時期ならではのメニューです。
どうぞお楽しみ下さいませ。


お花入りパスタ
そら豆リコッタソース


■材料(2人分)

パスタ生地:前回のレシピNo,388
 パスタ生地の残りの半分を使用
ゆでそら豆:大さじ4
リコッタそら豆入り:大さじ3くらい
※前回のレシピNo,388参照
EVOオイル:大さじ3〜4
グラナチーズ;大さじ4
塩、コショウ:適量




☆下準備

・幅16cmくらいのパスタを4枚長く作る。
(機械でのばしました)
1枚にエディブルフラワーをのせる。



・もう1枚を重ねてしっかりと手で押さえる。



・麺棒でゆっくりと
パスタを合わせて出来上がり。



・もう一組作りましょう。
好きなエディブルフラワーをのせる。



・もう1枚を重ねて手で押さえ、
麺棒で上からそっと生地を合わせる。



・もう1組出来ました。



・切ってパスタの出来上がり。




■作り方

(1)そら豆にEVOオイルを入れて
ハンドミキサーでピューレ状にする。
※加減を見て、
EVOオイルが足りないようでしたら足す。




(2)パスタをゆでる。
上に浮いて来てから1〜2分くらいゆでる。



(3)フライパンに
ゆでたパスタ、そら豆、
ピューレ、そら豆入りリコッタ、
ゆで汁少々を入れて火にかけ、
混ぜ合わせる。



(4)グラナチーズ、コショウを入れて
塩味を整える。
※ソースが足りなくなったら
ゆで汁を少し加える。




はい、出来上がりです。
お花見のように盛り付けてみましょう。
お好みでチーズやコショウをどうぞ。
テーブルの上の春、どうぞお楽しみ下さいね。
Buon appetito!


 
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