おさるアイコン

アーカイブ 2022/05/22
 

レシピその416
リコッタソースのパスタ〜日本人の美意識。〜


イタリア人の友人と話していたときに
とてもうれしくなったことがあります。
ステーファノ君25歳、
大学院でスポーツ科学の勉強中の学生で
同時に野球や他のスポーツの
インストラクターもしています。
とても日本贔屓で、
特に野球漫画はほとんど読破している
といっても過言ではありません。
彼は高校まではアメリカンスクール、
大学はミラノ大学です。
今、母校のアメリカンスクールで
スポーツも教えています。

彼は「日本人の美意識は
トイレで気がついた」そうです。
といいますのも、
ミラノ日本人学校で行われる祭典
「ラ・フェスタ」は
北イタリア人会が主催するお祭りで
多数の人が訪れます。
その状況でもトイレが
他の学校とは比べようがないほどに
綺麗だったそうです。
誰が使用しても心地良い感じを与え、
お祭り中、清潔だったそうで、
その状態を意識を持って
維持しているのが日本人だと。
それこそが「おもてなし」の心なのではと。
その気遣いと汚さないようにする美意識を
日本人の美徳のひとつととらえたようです。

着眼点に驚きました。
公共のトイレはイタリアも今はずいぶん綺麗で
安心して使用できますが、
まだ日本とは比べようがありません。
掃除の認識やシステムの違いはあるにしろ、
自分の汚したものはもちろん、
他の人が汚したところを
始末する気持ちはあまりありません。
特に公共の場などに関して、私たち日本人は
皆が快く過ごせるようにするのは
労を感じず自然な行為でするところがあります。

彼と話していてなにかうれしくなると同時に
彼という人自身が備えている人の素=ベースの
ようなところに触れて
彼をまた違った角度から見るようになりました。

さて、今回はとてもシンプルなパスタです。
忙しい時などに最適です。
レシピ329の目玉焼きのせスパゲッティ
このパスタは、日本のたまごがけご飯を
彷彿とさせてくれるものです。
やわらかい味のソースで
なんにでもあいますので
まずベースのソースを決め、
後はお好みや体調に合わせて
いろいろとお楽しみ下さいね。


リコッタソースのパスタ

■材料(2〜3人分)

パスタ(お好みのパスタ):160g
リコッタチーズ:250g
フレッシュ生クリーム:50g
グラナチーズ:50g
タイム、黒コショウ:お好みの分量




■作り方

(1)塩入りの湯でパスタをゆで始める。



(2)パスタ入れにリコッタチーズを入れ
フォークで混ぜて
空気を入れる感じでなめらかにしましょう。



(3)生クリームを入れながら混ぜる。



(4)グラナチーズを入れ、
全体を混ぜ合わせる。



(5)タイムの葉と
黒コショウを入れてかき混ぜる。



(6)ソースの出来上がり。



(7)ゆで上がったパスタを
あまり湯切りをせず
ソースの容器に入れる。



(8)ソースとパスタを絡め
塩味を整える。
クリーミー度合いはゆで汁で調整する。



はい、あっという間に出来上がりました。
爽やかな味をお楽しみくださいね。
Buon appetito.



※ボリュームあるパスタにしたいときは
ゆでたアスパラや焼きズッキーニを入れたり、
焼いたベーコンや生ハムを入れたりしてお楽しみ下さいね。

※もっと軽い味にしたい場合は
生クリームの代わりにEVOオイルを大さじ1入れて
ゆで汁で調整してクリーム状にして下さい。

※今回の香草はタイムでしたが
バジリコ、ミントを入れたり、
レモンの皮をすったものや
ナツメッグなどをトッピングにしてもまた美味しいです。
いろいろな味でお楽しみ下さいませ。

 
ご感想はこちらへ もどる   友だちに知らせる