イラスト:北澤平祐

さあ、今年もお気軽にご参加ください!きっと世界でほぼ日しかやらない謎の交流企画

ゴールデンウィークがはじまります。

「ゴールデンウィークがはじまります」、
といま私は書きましたが、
それは、あなたがこれを読んでいるのが
ゴールデンウィークのまえである、
ということを前提にしています。

仮にそうであるならば、
「ゴールデンウィークがはじまります」、
という表現はまったく問題ありません。
しかし、もしもあなたがこれを読んでいるのが
ゴールデンウィークの真っ最中であれば
「ゴールデンウィークがはじまっています」、
というほうが正しいでしょう。

あるいは、あなたがこれを読むのが、
ゴールデンウィークの後半であれば、
「ゴールデンウィークも終わりますね」、
というような表現のほうが適している
ということになります。

つまり、はじまりの一文である、
「ゴールデンウィークがはじまります」というのは、
読み手の状況をある場面に規定しているわけで、
これは、いわゆるひとつの、
「あなたがこの手紙を読んでいるとき
おそらく私はもういないでしょう」方式であり、
その例でいえば
書き手の私はすでにこの世にいないわけで、
このたのしいコンテンツのはじまりに、
なんでまたわざわざそんな
湿っぽい言い回しをするのか理解しがたい
とあなたが思ったとしても
やむを得ないという思いを禁じ得ない。

驚いたことにここまでの文字数を費やしながら、
話は「ゴールデンウィークがはじまります」
というところから1ミリも進んでおらず、
この先の長い旅路を思うと
まさに先が思いやられるわけでありますが、
読み手のみなさんにおきましては
「それはこっちの台詞だ!」でありましょう。

ご安心ください。
ここからはペースが上がります。
いや、上げねばなりません。
上げさせてください。
ここではたらかせてください。
ここで原稿を書かせてください!

いかん。ほんとにまずい。
ちゃんとやろう。
よし、気合を入れるために、
いっぱつあの声を聞いておこう。

きたきたきたきた、これこれこれ!
この声がオレをよみがえらせる、何度でもよ。

ヤギをシンボルとする
ゴールデンウィーク恒例のこのコンテンツは、
「メールするからメールしてね。」といいます。

なんと、ほぼ日では、2007年から
じつに15年以上も続いているコンテンツであり、
ゴールデンウィークといえば
「メールするからメールしてね。」ですね、
というふうに認識されているといっても過言ではなく、
いやそれどころかむしろ
「メールするからメールしてね。」があると、
人はゴールデンウィークが来たのだなと知る、
というくらいの恒例事項なのです。
いや、それは少々言いすぎです。過言です。

ともかく、あなたがいま目にしている
これがいったいどういうコンテンツなのか、
ご存知の方はすっかりご存知ですが、
ご存知ない方はまったくご存知ないでしょうから
いちから丁寧にご説明いたします。

まず、もっとも簡単な説明から。
いってみれば入門編です。レッスン1です。

レッスン1

ほぼ日に1通のメールを送ると、
ほぼ日から1通のメールが返ってきます。

はい、これが基本形。
それがどうした、とあなたは思うかもしれません。
そこで、レッスン2です。

レッスン2

ほぼ日に1通のメールを送ると、
ほぼ日から1通のメールが返ってきます。
ほぼ日に10通のメールを送ると、
ほぼ日から10通のメールが返ってきます。

ん? ああ、なるほど、
たくさん出すと、たくさん返事がくるのね。
でも、それがどうした?
そう思うあなたはつぎのステップへどうぞ。

レッスン3

ほぼ日に1通のメールを送ると、
ほぼ日から1通のメールが返ってきます。
ほぼ日に10通のメールを送ると、
ほぼ日から10通のメールが返ってきます。
しかも、ぜんぶ違う内容のメールが。

ひぃ、なにそれキモ! きしょ!
一瞬あなたは驚きますがすぐにこう思うでしょう。
あっ、わかった、AIがお返事を書くんだね?
そんなふうにしたり顔で言い放つあなたは
レッスン4に進んでください。

レッスン4

ほぼ日に1通のメールを送ると、
ほぼ日から1通のメールが返ってきます。
ほぼ日に10通のメールを送ると、
ほぼ日から10通のメールが返ってきます。
しかも、ぜんぶ違う内容のメールが。
でも、AIが書いたわけじゃないんです。

じゃあ、どういうことなんだよ!?
と混乱したあなたは、
最後のレッスンを受けてください。

最終レッスン

ほぼ日に1通のメールを送ると、
ほぼ日から1通のメールが返ってきます。
ほぼ日に10通のメールを送ると、
ほぼ日から10通のメールが返ってきます。
しかも、ぜんぶ違う内容のメールが。
でも、AIが書いたわけじゃないんです。
じゃあ、どうしているかというと、
ほぼ日の乗組員が1通1通書いたのです。

ひぃ、なにそれキモ! きしょ!

レッスンをすべて受講したのに、
けっきょく引かれてしまってはしかたがない。
いや、しかし、あなたのその反応は、
けっこう正しいのかもしれないよ!

ヤギの鳴き声に背中を押され、
まとめて言うならこういうことです!

あきれることに、すべて人力!
ほぼ日に1通のメールを送ると、
ほぼ日乗組員が手分けして書いた
大量のお返事メールのなかから
ランダムで選ばれた1通がお返事として返ってくる!
それが「メールするからメールしてね。」なのです!

よりくわしくお伝えすれば、
今回、ほぼ日の乗組員はこの企画のために
1人5通のお返事メールを書きました。

現在、ほぼ日の乗組員はずいぶん増えて、
だいたい150人くらいいますから、
つまり、用意されたお返事メールは、
「5✕150」、すなわち、750!
合ってるかな? 試し算してみよう。
「750÷5=150」「750÷150=5」
うん! 合ってる! 
ってことは、え、マジか、750通!
なんと750通もの
お返事メールが用意されているのです。

ひとくちに750通といっても
イメージしづらいかもしれません。
750通というのは、そうですね、
ビジュアル化するとだいたいこんな感じです。

750通のメールのイメージ

わかりましたか? 伝わりましたか?
え、これはこれでよくわからない?
まあ、ともかく、みんなでいっぱい
お返事を用意したよ、ということです。

ですから、あなたが1通のメールを送ると、
用意された750通のなかから1通、
ランダムでメールが返信されることになります。
750通もありますから、
なかなかダブらないと思いますよー。

まあ、それでも3通目とかにいきなり
ダブったりすることもあるから
おもしろいんですけどね。

あ、ここまで読んでいただいた方には、
ご理解いただけたことかと思いますが、
残念ながらこの企画、
みなさまからいただいたメールの内容に応じた
お返事が届くわけではありません。
メールを1通送ると、
ランダムで1通のお返事が届く、というだけです。

でも、いろんなメールがどんどん届くので、
けっこうなひまつぶしにはなるはずです。
実績的なことでいいますと、
昨年のゴールデンウィーク、この企画には、
なんと「55,209通」ものメールが届きました!
5万通以上ですよ? ごまんつうですよ?

どうです?
まだ参加したことがないというあなたも、
ちょっとメールしたくなってきたでしょう?

ほらほら、ヤギも
「メールしたくなってきたでしょう?」と言ってます。

なんとなくそんな気分になってきた方は、
どうぞ気軽に1通送ってみてください。
ぶっちゃけ、空メールでも大丈夫です。
1行、「こんにちは」とかでも十分です。
送るたびに、1通、お返事のメールが届きます。

正直に申し上げておきますが、届くメールは、
ほぼ日の乗組員が1通1通書いたものなので、
まあ、その、とくにおもしろいわけではありません。
なんというか、「ふつう」です。

しかし、わりとみんな真面目に取り組みますので、
「ふつう」のよさはあるんじゃないかと思います。
あ、そうそう、「ふつう」の人に混じって、
日本を代表するコピーライターの人も
ちゃんとお返事を書く予定ですから、
150分の1くらいの割合で、
「こんにちは、イトイです」という
お返事メールが届くかもしれませんよ?

あと、細かいことですが、届くメールは、
「改行あり」と「改行なし」が選べます。
どちらも内容はいっしょですが、
スマホで読むなら「改行なし」が読みやすく、
PCで読むなら「改行あり」が読みやすいと思います。
どちらでも、好きなほうを選んでください。

ざっと、そんなところかな?
最後にあとひとつ、ややこしい説明をしておこうかな。

あの、これ、なんていうか、
そんなにちゃんと理解してなくても大丈夫なので、
なんというか、ざっと流し読みしてくださいね。

ほぼ日からお返事メールが届いたとき、
そのお返事メールに対するリアクションについて。

ええとですね、あなたが1通メールを送ったあと、
ほぼ日から届いたお返事メールに、
つい、またお返事したくなるかもしれません。
しかし、そのお返事にあなたがお返事しても、
ほぼ日からのメールは届きません。わかります?

ですから、つぎのお返事メールが読みたい場合は、
とどいたお返事メールに返信するのではなく、
「最初の1通」をもう一度出してください。
わかりますよね? あなたならわかるはずです。

わかっちゃってるあなたに向けて、
最後にもうちょっと説明すると、
その「お返事メールへの返信」は、
ほぼ日の編集部には届く仕組みになってます。
だから、「お返事メールへの返信」は、
感想メールとして乗組員が
うれしく読ませていただきますので、
出したい方はどうぞ遠慮なく出してください。

ま、このへんのことは、
読み飛ばしてもらって大丈夫です。

とにかく、気楽にメールしてください。
「メールする」というボタンを押すと、
ブラウザに登録されている
メールソフトが立ち上がると思います。
音声をオンにしていれば、
ヤギがいい声で鳴くこともあるでしょう。

もしも、やってみて、メールが届かなかったり、
メールの設定などで心配があるときは、
「くわしいやりかたとご注意など」を
お読みくださいね。

それでは、今年も、
メールするからメールしてね!