O2 BETTER THAN ONE
SPRING & SUMMER & ANYTIME

季節の変わり目に活躍する、軽くてスタイリッシュな“Any Day コート” できました。

〈O2〉OUTER

予告02

季節の変わり目、どんなアウターを着ていますか?
日によって気温差が激しい近年の春先。
「着ていてうれしいアウター」ってどんなものだろう?
とわたしたち〈O2〉チームは考えました。
デザインしてくださった加藤さん、宇和川さんと
たどり着いたのは、
軽くて、シワが気にならず、撥水機能つきで、
見た目はスタンダードにかっこいいけれど、
あたらしい機能がつまったコートです。
太陽の日差しはあたたかくてもまだ冷たい風が吹く日や、
しとしと降る五月雨の時期に、きっと頼りになるはず。
くわしいデザインのお話、どうぞお読みください。

宇和川 恵美子(うわがわ えみこ)

セレクトショップの店長、バイヤーを皮切りに、
海外ブランド向け素材の企画・プロデュース、
アパレルブランド製品の企画・生産などの業務を経て、
2010年、
自身のブランド GRANDMA MAMA DAUGHTER を設立。
祖母から母へ、娘へと受け継がれていく
洋服作りをコンセプトに、
ユーザー目線を反映したゆきとどいた製品づくりで
人気を博している。

加藤 博(かとう ひろし)

自身の名前をブランド名にした「KATO’」の創設デザイナーであり、
株式会社チームキットジャパン代表取締役社長。
これまで様々な国内外の商品の企画開発に携わるだけでなく、
生地開発や、 日本生地の海外輸出の際のディレクションなど
幅広く活躍する。
フランスの 「ET.VOUS」 のメンズライン開設時の
デザイナーとして活躍した後、
アドリアーノ・ ゴールドシュミット氏との仕事や、
RRLの商品企画開発・イタリア「Legra」の生地開発など
世界のブランドで様々な役割を果たしてきた。

――
冬から春、夏にかけての季節の変わり目、
洋服えらびがむずかしいなっていつも思っていました。
特にアウターは、
しっかり厚みのあるコートだと昼間暑くなって
脱いで手で持ち歩くときにかさばるし、
薄手のジャケットは夜になると冷えるし。
急な雨にも降られると途方に暮れて‥‥。
かといって、本気すぎるアウトドアウェアは
いつもの服になじみにくい。
宇和川
昼と夜の寒暖差が大きくて、
アウター選びがむずかしい季節ですよね。
急な天候の変化も増えたように思いますし。
――
そうなんです。
そこで、加藤さんと宇和川さんにご相談して、
季節の変わり目に使えるコートを
あたらしくつくっていただきました。

春先はアウターの脱ぎ着や持ち運ぶシーンも多いので、
腕に持ったときにも疲れないよう
「軽さ」は外せないポイントでした。
持ち運んだときにシワシワになってしまうと困るので、
シワが気にならないような素材で。
そして、突然の雨からも守ってくれる
便利な撥水機能がほしい。
それでいてかっこいいコートがつくれたら‥‥
というのがわたしたちのリクエストでした。
宇和川
春から梅雨、初夏までや、
夏が終わって秋から冬までのあいだも
長く使っていただける、
ぴったりなコートができたと思います。
加藤
デザインのベースにしたのは
クラシックなバルマカーンコート。
日本でいう、ステンカラーコートですね。
ふつうのステンカラーコートのようにしてしまうと、
おじさんっぽくなってしまうので、
シルエットや襟でちょっとしたゆとりを出しつつ、
袖は動きやすいラグランスリーブにしました。
宇和川
裾にかけてなだらかに広がる、
ふんわりAラインになっているのが特徴です。
ふわっと広がって落ちるシルエットが、
ステンカラーコート特有のかっちり感をやわらげ、
カジュアルに見せる隠し味です。
加藤
ステンカラーコートって
ほかのブランドでもたくさんつくられていますが、
ふつうは高密度のコットンクロスを使います。
こういうAラインでつくると重くなるんですよね。
――
いくら雨風をしのげるコートとはいえ、
重いのは避けたいです。
加藤
かるいナイロン生地でつくって正解でした。
宇和川
ナイロンだから撥水性もあって、
晴雨兼用で着ていただけると思います。
加藤
本格的なレインコートではないので
雨を完全にシャットアウトするわけではないですが、
コートについた雨のしずくをちょっと手で払ったら
難なく落ちるぐらいと思っていただければ。
――
このコートのもうひとつの大きな特徴が、
女性用に「スタンダードフィット」と
「ルーズフィット」の2サイズがあること。
もともとは、メンズ用にゆるっとした大きいサイズ感、
レディス用にシュッと体に沿うフィット感で
それぞれサンプルをつくっていただいたんですが、
「メンズの大きいサイズ感で着たい」
という女性からの声も多く、
レディスのルーズフィットも仲間入りしました。

左:サイズ1・レディス スタンダードフィット着用
中:サイズ2・レディス ルーズフィット着用
右:サイズ3・メンズ ルーズフィット着用
(モデル身長161cm)

宇和川
メンズ服を女性が着てもかわしいし、
あえて大きいサイズを
ゆったり着るというトレンドもありますしね。
加藤
メンズのサイズ感をキープしつつ、
袖丈の長さとポケット位置を女性用に調整しました。
袖丈は短く、ポケットに手が入れやすいよう
ポケットをつける位置をやや高くして。
――
大きいサイズを着たい女性にもやさしいつくりです。
加藤
ありがとうございます。
サイズだけでなく、ディテールにもこだわっていますよ。
この素材に撥水性があるぶん気密性が高いので、
湿気がこもらないように背面には風抜きを。
――
生地が二重になっているところですね。
宇和川
かぶさっている生地を留めるステッチを
小さな三角形にしているのも見ていただきたいところ。
――
小さな三角刺しゅうが4つ。
かわいいアクセント!
加藤
背中のヨークの折り返しのステッチ幅も
細くすることにこだわりました。
ステッチ幅を大きくとると、
トレンチコートみたいにいかつくなるので。
宇和川
コートとはいえカジュアルに
さらっと着ていただけるように、
ステッチなどをできるだけ繊細に
つくっているのがポイントです。
宇和川
やわらかいナイロン素材はふにゃっとした質感なので、
襟を立てたときにキリッと立つように
「月腰」をつけています。
――
「月腰」とはなんですか?
宇和川
襟の下にくっついている月の形をしたパーツのことです。
月腰があると、首に沿ったり、
折り返しやすかったりという利点があります。
加藤
さらに、補強のために横方向に並行ステッチを入れて、
ピッと襟が立つようになりました。
――
細かい部分まで本格派コートの作りなんですね。
そして、ポケットもこのコートの
アイコン的なディテールのひとつ。
加藤
フラップがついたポケットですね。
ちょっとななめに取りつけて
手を入れやすいように工夫しました。
フラップがあることで、
上がパカパカ開かなくなるメリットもあります。
――
「Any Day コート」と名前がつけられたコート、
どうやって着るのがおすすめですか?
宇和川
前下がりを深めにとっているので、
少し肩を抜くように着てもらうと
かっこよく着られると思います。
宇和川
袖にはボタンがついていて、
ボタンをひとつとばしで留めるときゅっと袖が絞れて、
それでまたかわいくもなります。
すこしハリのある素材の特性上、形をキープしやすいので
何もせずにくるくるっと
ラフに袖まくりするのもおすすめですよ。
――
雨の日は袖口から雨風が入りこまないように
ボタンを閉じるのも想定できますね。
ボタンは、背面のベンツのところにもひとつ。
宇和川
ここもクラシックなコートの特徴的な仕様ですね。
閉じても開けても、お気に召すままに。
加藤
自転車にのるときなんかに開けてもらうといいかも。
丈も、ひざにかかるかかからないかくらいなので、
脚さばきも苦にならないはず。
――
部屋着の上にこのコートを羽織るだけでサマになって、
脱いで適当にたたんでもシワが気にならないか、
折りたたみ傘感覚で持ち歩きそうです。
宇和川
コーディネートも天気も深く考え込まないで
着られそうですよね。
長袖が必要な季節にぜひお使いくださいね。

〈O2〉Any Day コート
(サンド)
各¥29,700(税込)

〈O2〉Any Day コート
(チャコール)
各¥29,700(税込)

2024 SPRING & SUMMER & ANYTIME はこちら

シェアする