バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「おみやげもの屋さんに
大打撃?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「おみやげもの屋さんに大打撃?!」

バブー

街中が観光地のパリ。
歩いているとおみやげもの屋さんが
あっちこっちにあるよね?!

パリに一度でも来たことがある方なら、
キーホルダーにエコバッグに
看板プレート(日本のペナント的な存在?!)に
スノードームにマグネットetc。

エッフェル塔や凱旋門やノートルダムや
バゲットやマカロンやカフェや。
パリを象徴するものがグッズになったものが
たくさん売られているのを
見たことがあるよね?!

とのまりこ
すでに約1年たってしまった、コロナ騒動。
フランスがロックダウンに突入したのは3月なので、
正確にいえば1年弱ですが、
世界一の観光都市パリから観光客が消えて
もうずいぶんたつわけです。


▲観光客がいなくてガラガラのシャンゼリゼ。


▲閑散とした、シャンゼリゼ通りのおみやげもの屋さん。

日常風景の中に溶け込んで、
当たり前のようにあった
こういうおみやげもの屋さんたち。
彼らが相手にするお客さんのほとんどが観光客。
当然ビジネス的には大打撃を受けていて、
おみやげ業界の裏側も劇的に変わっています。

このコラムを長く読んでくださっている方は、
ご存知の通り、私たちは日本の東京・西荻窪に
フランス雑貨を扱うお店を経営しており、
フランスで雑貨や蚤の市の
古いものたちを買い付けては
日本のお店に発送しています。


▲買い付けてきたものを、袋に入れて値付け作業をして日本に発送します。

バブー
小さなものから大きなものまで、
数え切れないほど
たくさんの種類のフランス雑貨を
扱っているけれど、
まさにこういうおみやげもの屋さんで
見つかるような雑貨もいっぱい扱っていて。
パリのおみやげもの屋さんには
昔からお世話になっている。
仲良くしているビジネスパートナーが
何人もいるけどね、
この業界だけでもすでに
会社を畳んだ人がいっぱいいるそうで、
コロナの計り知れない影響を感じるよ。


▲観光地のあちこちにあるパリのおみやげもの屋さん。
パリの思い出になるポストカード、キーホルダー、
マグネット、エコバッグ、置き物、グラス、ライター、
ありとあらゆるモノが売っていたけれど、
最近はお客さんもいなく全く元気がありません。

とのまりこ
いちばん仲良くしている
ビジネスパートナーは、
家族経営でパリのあちこちのおみやげもの屋の
大元をやっている、ユダヤ人のファミリー。

「ザ・パリのおみやげ!!」で
天井までいっぱいだった
体育館のような彼らの大きな倉庫は、
何ヶ月も前から
消毒液とマスクの在庫でいっぱいに。

おみやげものを扱っていても
全く商売にならないので、
消毒液とマスクに切り替えて
なんとか今を凌いでいるか、
完全に会社を閉めてしまう
商売仲間ばかりだそう‥‥。

当然新しい商品も仕入れていず、
今後いつ入荷するか
全くわからないという状況なので、
商品が欲しい私たち自身にも
大きな影響があり、
買い付けに苦労しているここ数ヶ月です。

バブー
かつてパリのおみやげものといえば、
中国産が多かったものだけど、
中国など海外から輸入されていたような
おみやげ雑貨は、
ずーっと入荷がストップしている状態なんだ。

ここ数年は、
フランス産にこだわる会社も
増えていてね、
フランスで生産されているものは
かろうじて手に入るものも多い。
「フランス産」に流れがきていたことは
ボクたちにとって
ちょっとだけ助けになっているよ。


▲レストランやみやげもの屋が軒を連ね1年中人で賑わう
「ムフタール通り」は今はほとんどの飲食店が
シャッターを閉め、おみやげもの屋の売り上げはゼロに近いそう。
苦しい状況がずっと続く中、仲良しのおみやげもの屋の友人が
しょっちゅう近況報告をしてくれてお互いに頑張ろうと励ましてくれる。

でも、誰も客がいない、
もしくはずっとシャッターを閉めたままの
おみやげもの屋さんの横を通ると
悲しい気持ちに‥‥。
あの賑やかなおみやげもの街が戻ってくるのは
一体いつになるんだろうね‥‥。

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2021-01-26-TUE

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illustration:Jérôme Cointre