・ごはんの炊き方については、あれこれやってきたし、
いろいろ試してきているけれど、いまだにわからない。
これは言えるかなぁと思うことでも、断言はできない。
明らかに「科学」だということもあるし、
信仰というか主観じゃないかということもある。
「科学」のことばを使う信仰だって混じる。
いまのところ、ぼくは「〜かなと思います」という
大谷翔平の言い方を借りて語るしかない。
ごはんの炊き方を調べたり聞いたりしていると、
米の銘柄(等級なども分かれる)、精米、
研ぎ方、浸水時間、使う水の種類、水加減、
熱源(薪、ガス、電気など)、
炊飯の道具(羽釜、土鍋、琺瑯鍋、その他)
炊き方(多様だ)などが語られる。
ぼくは素直にたいていの人の言うことを試している。
試して、疑問を感じたら、再度試すを繰り返している。
実は米のブランドについては、あんまりいろいろは
追いかけきれないのだが、できるだけ試食はしている。
これで結論が出た、と何度も思ったのだけれど、
それは方法として確定できるまでにはならない。
ときには、「これはダメだ、おれはダメだ」と
精神的に落ち込んだりすることもあった。
そういうあくまでも発展途上のめし炊き男なのだが、
これだけは言えるということが、ひとつだけある。
それは、とにかく「おひつ」を使おうということだ。
ヒノキやサワラの古典的なおひつはもちろんいいが、
もっとずっと安価な陶器のおひつでもいい。
炊いたごはんを、釜や鍋のまま置いているのでなく、
別の容器に移しかえるという意味では丼だっていい。
水滴が気になるような素材だったら、ふきんを敷くとか。
電気釜で炊いたごはんでも、保温にこだわらずに
おひつに移せば、おいしさが変わる(かなと思います)。
ついでに、いま現在のぼくのごはんは、
秋田「サキホコレ」を玄米で買って、家で精米。
冷蔵庫の野菜室で保存、米と同量プラス5%の水で
30分浸水、中火にかけて沸騰したら軽く混ぜてほぐす。
ここから絶対にふたを開けない、最弱の火で12分、
仕上げに20秒ほど強火にして火を止める。
そして10分蒸らして、おひつに移す、というものです。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
以上は、あくまでも将棋とか釣りと同じ「趣味」なんです。